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ドイツと日本の放射線 – 金子紗織とリチャード・ベルツによるアートプロジェクト

GLÜCKAUF (幸運を)

直径50cm、15秒ループ / 岩塩、16mmポリエステルフィルム  / リトファニー、フイルム によるインスタレーション /2017

この作品「GLÜCKAUF」(グリュックアウフ) は、ドイツでのウラン産業の未完成な遺物の循環をテーマにしています。また作品に用いられている素材は、このテーマにとても強い関係性を持っています。

ウラン発掘場と放射線廃棄物処分場は、深い関わりを持っています。その点では、可変的要素があると言うことが出来ます。ウランが自然環境から掘り起こされ、使用され、最終的に放射性廃棄物として再び自然環境に返還されます。閉鎖された旧塩鉱山は放射性廃棄物の最終処分場として高い可能性をもっており、研究されています。

Asse(アッセ)北ドイツの旧塩鉱山は、最終処分場として研究されており、そのような危険な処置が進行している実例に当てはまります。そこでは、長年にわたり、旧研究最終処分場の貯蔵施設に水が入り込んでいます。それにより、危険な貯蔵容器は、徐々に食塩水によって腐食を及ぼし、毒性の高い物質がコントロールされずに自然環境に流れ出しています。

作品の主要部分(リトファニー)は、ここに影響され、北ドイツの岩塩から作られています。これは、見た目には固い大理石のように見えます。しかし、それは、とても壊れやすく、水に溶解をもします。

リトファニーに刻み込まれているモチーフは、閉鎖されたロネブルグ(チューリンゲン州)のウラン鉱山の巻場塔403号です。これは、20世紀のドイツの集中的なウラン採掘所の記念碑としての代表です。それだけではなく、それは形式的、内容的に放射線廃棄処分場のAsseとの共通点も描いています。また、リトファニーの裏側からは、エルツ山地から発掘された閃ウラン鉱によって照射されたフイルムが映写機によって透視されます。このように、この空間インスタレーションは、様々な素材やテクニックの関連性を用いて、ウラン循環の各部分に観点をあて表現をしています。

 

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クンストハウス マイニンゲン

01.07.17

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